勝手がお好き!!~徒然満載

ゲーム依存症の創作好き

2014-01-01から1年間の記事一覧

裸の少女 02

町を一緒に歩き一つ一つ丁寧にどんな場所か教えて回る。一人では来てはいけないと注意しつつ裏路地も回った。いろんなひとがいる。浮浪者からチンピラ、昼間から売春婦までいれば、靴磨きの餓鬼に怪しげな占い師。場所も吹き溜まりから場末の飲み屋、闇医者…

裸の少女 01

湖がある名も無き湖だろうが結構でかい。これ幸いに水を飲み、水筒にも水を入れる。水筒の蓋を閉めていると 「それはなーに?」 としらぬ少女の声がした。見上げると少女は素っ裸でこっちに向き立っている。慌ててしたを向き 「何って何が?まともに話がした…

マラーの工房〜魔法使いになりたくて 外伝

「お願いです。この子を助けてください。フォレストの力で生き返らせてほしいのです。まだ三つ、余りにも死ぬのは早すぎます」 「そうは言われてもな。フォレストにもできることとできないことがあるんだよ。だいたいさぁ、病死だろうと事故死だろうと戦死だ…

魔法使いになりたくて 転生編 7-7

「カシオネ?学校生活は大丈夫?」 「大丈夫だよ?なんでそんな事を聞く」 「会うごとに顔が厳しくなってる。学校、辛い?問題起こしてない?」 「そんな風に見えるか?」 「隠そうとしてるみたいだから何もいわなかったけど今日は険しすぎる」 ミラーを抱き…

魔法使いになりたくて 転生編 7-8

「きてない?何ヶ月だ?」 「もう4ヶ月になる」 「嫌だろうけどフォレストの産婆にちゃんとみてもらおう」 「…うん」 ミラーが21歳になったばかりの頃だった。産婆に見てもらうのはいい。だが男も女も遠慮なく覗きにくる。隠すカーテンもない。そんな状態で…

魔法使いになりたくて 転生編 7-6

九年生になろうとする夏。フォレストから一度もカシオネは帰ってこなかった。課題が難しいものになっているのだろう。それは容易に想像ができたが、ミラーにとっては寂しいものだった。最終日の深夜、カシオネが戻ってくる。起こすべきか寝かせておくべきか…

魔法使いになりたくて 転生編 7-3

五年生になって二人は狩りを始めた。毎回ではないが、土曜日の休みを返上して狩りに行くことも、日曜日の錬金術の変わりに狩りに行くこともあった。ミラーは一匹一匹教わる。生物の必要部位、弱点、倒し方、探し方に習性、覚えることは多かったが覚えないと…

魔法使いになりたくて 転生編 7-2

三年になると基礎魔法でも決闘が始まる。ミラーとカシオネの強さは桁違いだった。草原での実践と図書館で仕入れた知識がものをいう。いつも前に突き進んでだ二人はここでやっと手加減というものを知る。手を抜くことじゃない相手の強さにあったレベルで魔法…

魔法使いになりたくて 転生編 6-3

じーっとカシオネとミラーを見ている少女がいる。二人は仲良く寄り添って寝ていた。昼間から裸で寄り添って寝られているよりはいいが、せっかく休み返上でフォレストに帰ってきたのに起こしていいものかサリューナは、はてと困っていた。しかし時間がない。…

魔法使いになりたくて 転生編 6-2

放り投げる7色玉…途中で爆裂する。 「何!玉の破壊魔法なんて簡単には…」 「光よ包み込みし敵を滅ぼせ」 「闇よ光を打ち消せ」 同時に投げられる玉。 「透明無風の結界が二人を包む」 「風よ結界を打ち消せ…消えない」 「無駄だ加護の封じ結界…これを使える…

魔法使いになりたくて 転生編 5-2

噂はあっという間に広がった。教室に入れば人殺し、人殺しの連呼だ。それも先生がくるとピタリと止まる。 「何故、ミラーは人殺し呼ばわりされているんだ?知っているものがいるなら答えろ」 と先生。そんな話が三ヶ月も続くとただの噂ではすまされなくなる…

魔法使いになりたくて 転生編 5-1

六歳の冬休み、始めて家への帰宅。ミラーは途方に暮れていた。家に帰っていいものだろうか?あんなに脅えてる両親の元へ。 時代は変わっていた。人間界でも魔法を使うことが許され、魔法使いたちが一種の集落を作り暮らすことができるようになっていた。魔法…

魔法使いになりたくて 転生編 4-3

カシオネとミラーは12年生になっていた。この頃になると口付けが習慣化していて、周りが見惚れる様な口付けといったらいいのだろうか、二人の口付けは周りを圧巻させるような感じだ。正確にはカシオネの口付けはなのだが。ミラーの方はやっと少し応えられる…

魔法使いになりたくて 転生編 4-2

七年生になってやはりミラーの初潮は始まった。ミラーにとっては嬉しいできごとだ。人より随分と遅れてきたのだ。冬休みも過ぎる頃になると口付けをするカップルぐらいでてきた。まわりで何していようがカシオネは平気な顔してる。考えてみれば11歳。好奇心…

魔法使いになりたくて 転生編 4-1

「ミラー、私達チーラに食事一緒に食べようって誘われたんだ。ごめん。ミラーを一人残しちゃうけど行っていい?」 「いいよ。ミラーは平気だから。それより良かったね。魔法使いの友達やっとできて」 「うん!ありがと。いこーか」 ミラーは人間だ。近い血筋…

魔法使いになりたくて 転生編 3-6

12年生になったカシオネとミラーは19歳と18歳になっていた。もう体は大人になっていた。特にカシオネは我慢の限界を超して土曜の朝だけでなく、日曜も朝も寝る前も、時には昼さえも求めるようになっていた。求め方は激しく、やる場所は危なっかしい場所なこ…

魔法使いになりたくて 転生編3-5

七年生になったある日。学習室で例のごとく、毎度学習に打ち込むのだが、ミラーの集中力が足りない。教科書とノートを見直しては何かに手をつけようとして、また教科書に戻る。そんなことをしていた。 「ミラー考え事か?」 「ううん。さっきからお腹と頭が…

魔法使いになりたくて 43-1

「ん…カシオネ…」 「なんだ?朝食行けるか?」 「…いらない。側にいて…」 ベッドに座りながら 「お前は休みのたんびに抜くな。食べたほうがいいぞ」 「だって、でていくと二人の時間が途切れちゃうもん」 「じゃあ、今から作るから待ってろ」 ミラーはうとう…

魔法使いになりたくて 42

「光よ真なる闇を映し出せ」 とミラー。 光は五つ同じ方向に向いている。 「団体で行動してるのか、行くぞ」 とカシオネ。つくと五人が闇の刃をかけてくる。光の結界を張るミラー。 「これは…ミラー後ろ向いてろ」 「氷の刃よ五人の首を切り落とせ。いくぞミ…

魔法使いになりたくて 34

「ミラー、夕食を食べにいかないか」 「あー、行く」 「ミラー急に考えても答えは出ないよ。焦らなくていいから」 「考えてるのわかった?」 「考えてなかったら食堂に直行してる」 「あはは、私はそういうタイプだな」 行くと、四人が揃ってた。サンドラが …

魔法使いになりたくて81 カルラナ14

「ラルダ、おはよ…んんくっ、毎朝、よく飽きないわね」 とカルラナ。 「馬鹿、朝だから、したくなるんだ。学生時分、結構我慢してた」 とラルダの手は胸をもみながら、首筋にキスマークをつけていく。昨日のが消えずに残っている。養父の心配なんかよそに毎…

魔法使いになりたくて80 カルラナ13

二人して椅子に座っている。人間界のソファというやつらしい。柔らかくて居心地がいいような悪いような、ともかく落ち着かない。ドキドキして待っていると魔法使いと言うより、戦士のような筋肉質の年配の人がきた。 「養父だよ」 とラルダ。 「君がカルラナ…

魔法使いになりたくて79 カルラナ12

12年生に入ってすぐ、ラルダは一人の女と遊びだした。 「これだから男。どうしょうもない。その中。最低な男を選んでる」 とカタルナ。 「今すぐ別れろ。今を逃したら、ずっと振り回されるだけだ」 とチケ。 「大丈夫よカタルナ、チケ。遊んでても戻ってくる…

魔法使いになりたくて 78-1 カルラナ編 10

10年生の初めての日以来。ラルダは休みの度にカルラナを抱くようになった。考えてみれば当たり前だった。カルラナが壊れてから一年半以上禁欲していたのだ。二年の頃から性に関心を持ち、ずっと関わってきたのだから結ばれて他の人を受け入れなければ、その…

魔法使いになりたくて 転生編 3-3

それはいつもの土曜の朝。カシオネは12年カリキュラムを終えて四年生に戻ってきた。 「再選択入学おめでとう。本当にミラーに追いついちゃうね」 「追いついたら言おうと思ってたんだけど五年になって11歳になったかいミラー」 「うん。ミラーは夏休み開ける…

魔法使いになりたくて78 カルラナ11

10年生の初めての日以来。ラルダは休みの度にカルラナを抱くようになった。考えてみれば当たり前だった。カルラナが壊れてから一年半以上禁欲していたのだ。二年の頃から性に関心を持ち、ずっと関わってきたのだから結ばれて他の人を受け入れなければ、その…

魔法使いになりたくて77 カルラナ10

何も言わずに口付けをすれば普通に受け入れる。それが 「愛している」 と言って口付けると微妙に脅えて受け入れる。口付けの後 「愛してる」 と返してくる言葉が痛かった。 「カルラナ、休みはどうしてた?」 「錬金術してた」 「聞き方が悪かった。食事は取…

魔法使いになりたくて 転生編 カシオネ

女があえぐ空いた教室。防音の魔法はかけてあるが、もう品のかけらもないあえぎ方だ。口を押さえるあえぎを封じられた女は涙さへ流して耐える。そのまま頂点に達し女は失神した。口を封じただけで大げさなと自分の技の高さを無視して思うカシオネだった。 時…

魔法使いになりたくて 69 カルラナ編02

「ラルダ!」 と言ってカルラナが飛びつく。体の小さいカルラナを振り回して 「元気だったか?」 と聞くラルダ。 「うん」 カルラナは満面の笑顔で答えたのだった。そして二年生、始めての食事をする。 「カルラナ、俺の女になれって言ったの取り消すぜ。付…

魔法使いになりたくて 転生偏2-2

ミラーはカシオネを訪ねなかった。自分を愛していてくれたことはわかる。だが考えるほどに異常な愛情だったのもわかるのだ。本当に愛してくれているなら10年待てなかったのか?学校という特殊な世界で起きた奇跡のような愛。歳を追うごとにつれて何故、自分…