勝手がお好き!!~徒然満載

ゲーム依存症の創作好き

魔法使いになりたくて80 カルラナ13

二人して椅子に座っている。人間界のソファというやつらしい。柔らかくて居心地がいいような悪いような、ともかく落ち着かない。ドキドキして待っていると魔法使いと言うより、戦士のような筋肉質の年配の人がきた。
「養父だよ」
とラルダ。
「君がカルラナ=フォレストか。率直に言おう。ラルダ以外を伴侶にする気はあるかな?」
怪訝な顔をしながらも、迷わず
「ありません」
と答えた。
「父さん、俺たちは誓いの魔法を結んでる。お互い、お互い以外の伴侶は求めてはいない」
養父が机に足乗せて、乗り出しラルダの胸元をつかみあげる。
「お前は何故そんな軽率なことをした。光のフォレストなら長の子に献上することだって可能だったんだぞ!子ができるかもわからん奴と、ここの厳しさも知らん奴と誓いを結んだだと。どれだけ足手まといになるのかもわからなかったのか?」
ラルダはつかまれたまま
「予想通りの反応だな。惚れてるんだ。守り抜くさ。そう約束して誓い合ったんだ。本家にくれてやる気もなきゃ、足手まといも承知だ。だが一族以外の血がいるのも現状だろうが!今は血が濃くなりすぎている。俺としては最上の女を連れて帰ってきたつもりだ。守り通すさ。それだけの力はつけて来ているつもりだ。カルラナだって、決して弱くはない」
養父は座りなおす。
「じゃあ、カルラナよ。その強さを見せてみろ」
「それは錬金術師としての私ですか?魔術師としての私ですか?」
「どちらでもいい。後で治してやるが、腕の一本くらい無くなるのは覚悟しておけ」
カルラナの目が光る。
錬金術師を甘く見ると、失うのはそちらですよ」
「結構、強気じゃないか、何人ぐらい相手できる」
「お好きなだけ、ご準備どうぞ」
「ほぅ、いいのだな?」
「私は錬金術師としては見習いですが、それでも使っていいのなら簡単には負けません」
「おい、ハドルス家の人間を甘く見るな。半端じゃなく強いぞ」
とラルダが心配して口を開く。
「ラルダ、私だって錬金術の使用を禁止された頃の子供のままじゃないのよ。フォレスト家の威信にかけて、簡単には負けられない。もちろん、一族最強と言われたラルダのこの家のためにもね」
「おまえはハドルスの怖さを知らないんだ」
「ひとつだけ分かってることもあるわ。私は殺されない。私はラルダの命ですもの…私の強いときと弱いとき知ってる?錬金術の弱い面と強い面知ってる?気付いてる?」
錬金術は餓鬼の頃に見ただけで…後は作っているとこしか見たことないから…お前の強い時と弱い時は…俺には一度も勝てたことないだろう?強ければ、犯されることもなかった…」
「やっぱり気付いてない。無理な狩りをOKするのは何故だと思う。そして負けたことないわ。どんなにラルダが危険になっても、盾になって、術をくりだしてきたつもりだけど?」
「あ…」
カルラナは時々、想像以上の力をだす時があるのを思い出す。
「私の中にラルダがいる。錬金術も使っていいのなら、ちょっと負ける気はないのよね。学校とは違う。相手の力を手探りして、手加減する必要もないのでしょう?」
「手加減はいらん。小娘に殺されるくらいの連中なら、うちには必要ないからな」




いつものなんでもない服装にスモックのような服を着るカルラナ。ポケットの数が半端じゃない。
「それが錬金術師の戦闘服か?」
「正式なね。普通は戦争でもするつもりでもなきゃ着ないわ」
「それだけ本気か」
錬金術の本気、見とくといいわ」
とカルラナは笑う。
「笑えるのも今のうちだ。恐怖に立ち竦むといい」
と養父。
「何人用意したんだよ」
「50人だ。この戦いに負けたらお前に女をあてがうぞ。子供をその女との間に作れ。これは命令だ」
「冗談じゃない。一人に50人も向かわせて、その条件はなしだ。俺はもうカルラナ以外の女には興味がない!!」
「女に興味なくても子供はできる」
と養父。
「無茶苦茶を言うな」
「ラルダ、大丈夫だから。向こうも半分は見習いよ。魔術の実力だけなら互角」
「ほぅ。解るのか」
と感心する養父。
「先ほど薬をひとつ飲んだので」
「重複呪文をどう回避するつもりだ」
「そんなもの使わせないわ。たぶんね」




戦闘位置につく。カルラナは100メートル半径のど真ん中。敏感になってる五感が呪文が聞こえ出すのを捕らえる。余裕で玉を三つ下に投げつけるカルラナ。一つは白い波紋を波打ち、敵の居る100メートルまでに余裕で届く。それは二つの結界を展開する。守護結界をカルラナの周りに、そして封じ結界は敵陣を封じるように。一つは青い波紋で呪文の詠唱を止める。慌てふためく見習い達。一つは灰色の波紋。まるで人を狙いきったごとくに封じ結界一面に、雷が鳴りあちらこちらで人の上に故意に落ちる。カルラナの魔法が完成する。封じ結界がドンドン小さくなる。半径10メートルに倒れた人々。その中で四人立っている。同時に放たれる炎の龍。体当たりしても、びくともしない。
「四人の重複呪文でびくともしないとは、守護結界か。おまえら体内崩しの魔法をかけろ!俺は結界を解く」
と男。玉が三つ取り出され、三人に投げられる。蔦が一気に伸び、三人を包むと同時に、三人は詠唱をやめた。片手で二倍掛けをしながら、玉を一つ取り出すカルラナ。男が結界を破る。呪文を唱えて、しゃべらないカルラナ。男も詠唱に入る。
「風よ一人の骨と肉を切り裂け」
と男の呪文が完成する直前に一つの玉を割った。体にまとわりつく白い波紋。カルラナの呪文も完成する。
「風よその力を持って力を翻弄し一人の骨と肉を切り裂け」
自分の呪文が効かず相手の呪文は効いた
「なに?」
最後の男も倒れた。
錬金術をなめるなか…圧勝だな」
とラルダ。
「まだ三人残ってる。あれらは詠唱をやめて何してるのだ!」
と養父。
「無駄よ。ドリュアスに捕まって、いい夢をみてるわ。木を壊して燃やさない限り、正気には戻らない。私は錬金術を極めるのは遅いけど、術は強力なの。そして、フォレストでは遅れてるけど、普通の錬金術師じゃ作れないものも習得してるわ。今まとってる守護膜とかね」
「守護膜?守護結界と何が違う?」
「守護結界より弱いけど動きの邪魔にならない。ただ、錬金術でしか残ってない魔法」
「ともかく二人の仲を認めざるを得ないわけだな」
ラルダが口付けしてくる。そして
「よくやったと」
抱きしめようとすると、するりと抜けて座り込んでしまう。
「おい。どこか悪いのか?痛いのか?」
「そうじゃなくて、五感を敏感にする薬飲んでるから触られるのもましてや口付けなんてされたら…腰がくだける…」
「ふーん。薬の効能ねぇ。父さん、俺たちは自室にこもる。夕食にはでてくるからほっといてくれ」
「ちょ、いや、いまされたら、壊れる…」
「壊れてく様、見せろよ」
と耳元でささやかれる。
「あっ」
「こんなんでも感じちゃうんだ。いいざまだ」
本気なんてだすもんじゃない、とカルラナは少し後悔した。




「ふーっ」
とため息をつくカルラナ。夕食をすませ軽い会話の後、また苛められていた。深夜近くになってやっと薬が解けてきてでたため息である。
「本当に狂うかと思ったが、以外と正気じゃないか」
と笑うラルダ。
「薬、飲ましてあげようか?どんだけ辛いかわかるから」
「それはカルラナが俺を抱いてくれるのか?」
とにやにや笑う。
「うっ…」
と詰まるカルラナ。抱かれることには慣れたが抱くことには経験がない
「抱いて欲しいの?」
「試してみるか?何処まで俺を狂わせられるか?」
と真面目なラルダ。
「…ラルダが望むなら…薬なんていらないけど…」
「お前はかわいいな」
と口づけをする。やっと応えられるようになった。
「試してみたい。明日2本用意できるか?」
「2本飲んでも効果は同じだよ?」
「父さんの分だよ。あの人も興味があるはずだ」




「ほーっ、試してみるのか。面白い。何処まで相手ができるか見てやろうじゃないか」
と養父。二人で薬を飲む。人数は40人。今度は精鋭揃いらしい。20対20の攻防戦が始まった。魔術、体術、指揮系統、どれをとっても素晴らしい。こんなのを相手してたのかと思うと、ぞっとする。昼食を食べたら続きをするらしい。ラルダに治癒をかけようとしたらそう言われて止められた。
「昼からも見るか」
「私はこれ以上見ても実るものはないよ。それより工房に入る。狩りにも行きたいけど、私のこの家の立場がわからない」
「お前は最初の難関を突破している。家事はメイドがいるし、好きに振舞っててかまわないさ。ただ父さんにはできるかぎり逆らうな」
「お父さんってどういう立場の人なの?」
「長の弟で実動体の頂点だ」
「逆らうなと言われても、私はラルダ以外とは嫌だからね?」
「わかってる。俺も壊れたお前を二度は見たくない」
そして昼の戦闘が始まり、カルラナは夕食に来なかった。錬金術を済ませたのは夜更けだった。
「軽い食事を用意させた。食べとけ」
カルラナは食べる。喉の通りが悪い
「何、緊張してるのか?」
「だって…」
「俺も緊張しているが、お前ほどじゃないぞ」
と笑うラルダ。
「自分にされてることを真似すればいい。男も女もそう変わらん」
とラルダはいうが
「うん」
といいつつ食事を終える。口付けをするカルラナ。自分から入って舌を絡めて行くがラルダの求め方のが激しい
「んはっ」
それで動きの方は止まってしまった。
「いつも自分がなにされてるかわかんないくらい恍惚としてるのか?」
赤くなるカルラナ。
「図星か意外とやらしいんだな」
と笑うラルダ。
「誘導する。耳なめて、そう。そのまま耳たぶ噛んで。つっ」
「ごめん。痛かった?」
「それもあるけど感じすぎる。我慢できない」
そう言うとカルラナに体液がかかる。
「もういっちまった。続きうなじを手で愛撫しながら首筋を舐めて。キスマークつけていくのも忘れないで、そう、うぁーっ、たまんねぇ。胸元から胸にかけて愛撫してキスマークつけていって構わないから。そう、そしたら乳首を片手でいじりながらもう片方は舌で転がして…つっ…そのまま舌を早く振動させて愛撫して、腰を手で撫でながらへそまで舌で愛撫して…ううっ…いいよカルラナもっと…」
すでにカルラナの体はラルダの体液でべとべとだった。
「これからが本番、俺耐えれるかな…俺のものを優しく握って上下しながら俺のものを舐めて徐々に口に含んで…うぁぁぁっ!これは効く」
顔に体液がかかる。
「やめるな。カルラナ続けてもっと奥まで含んでもっと…頭抑えるよ」
ぐぐぐっと喉の奥まで入ってくる感触。苦しくて抜こうとするとまた頭を押さえられる。中に入ってくる体液。吐き出したいのに頭を押さえられて飲み込むしかない。そんなことを何度も繰り返し開放された時には口から垂れる体液と咳。
「すまない。もう一度しごいて…手で上下にさすって。そう上手だ。もういいよ。我慢できない体かして」
カルラナの中に入ってくる指さへ感じるらしい。濡れるのもそこそこに、ラルダのものが入ってくる。すぐに中に流れ込む体液。抜くことはなかった。抜こうとするだけで立ってしまうらしく、何度も何度も入ってくる。そのうちにカルラナも感じ始め、あえぎだし、何度目かはわからないが、やっと一緒にいく。
「これは…確かに拷問に近いな。いくらなんでも、もたない」
そういうと眠ってしまった。
「だから言ったのに。物好きなんだから」
とため息をつく。自分のしてしまったことに赤面しながら、自分のよごれに迷っていると、ラルダが目を開け
「おいで」
といざなう。部屋の中にシャワーが完備されていた。
「これ人間世界の?」
「ああ動力源は魔石だが」
二人でシャワーを浴びる。口付けされ
「まだ辛くない?」
と問うと
「壁に手をつけて」
カルラナは言われた通りにする。腰をひっぱられたかと思うと挿入してくる。やはり薬は効いてるらしい。何度も中に放たれながら何度目かに一緒にいくとやっと抜かれる。シャワーを浴びてシーツを替えるとぐったりしたように今度こそ本当に寝てしまった。女がいきつづけるのと男がいきつづけるのとではちょっとわけが違う。衣装ルームをみてパジャマを探すがない。その変わりにネグリジェがあったがすべて透き通っている。ラルダの趣味か?仕方なしにネグリジェを身につけ眠りについた。次の日、起きると元気になったらしく、そのまま口づけされながら動きは止まらない。一回、抱かれた。
「ラルダ…パジャマ買って…」
「いいよ、町に買い物に行くか」
とあっさり言う。
「……これ、ラルダの趣味?」
「いや父さんだ。俺は自分で服を買ったことはない」
街に行き、おそろいのパジャマとシャツを買って帰ってくると
「服は全部揃えてあったはずだが?」
と養父。ラルダはカルラナを自分の後ろに回し
「小遣いを何に使おうが勝手だろう」
とラルダがいう。
カルラナに手をまわし袋をとりあげると
「ふん。餓鬼にはネグリジェの魅力がわからんと見えるな。どうせ毎晩脱がされるんだ魅惑的な方がいい」
「勝手なこと、ごめんなさい」
と一応謝るカルラナ。
「まぁいい、それでラルダがする気になれるのならな」
カルラナは真っ赤になる。そんなことまで管理されたくない。
「そんなこと俺が決めることだ。言われる筋合いはないぜ父さん」
「だが時間がない。光の術者は25歳前後で子供を埋めなくなるぞ」
と養父。
「25歳…ママが私を産んだ年齢…」
「最後に間にあった子か。運がいいな」
「わかったらせいぜい励め。ラルダ午後から相手しろ」
と養父は去った。
「怖い…ラルダの言ったこと正解なんだ。学校やめてでも子供は育てるべきなんだ。私は…」
「後6年ある。怖がるな。できなくても捨てやしない」
「でも女の人はあてがわれるよね…きっと…私の戦闘もそれが条件だったし」
「だとしても、お前への愛は変わらない。永久を誓ったろう。信じろ。始めて出会った時から愛している」
「私もよ…ラルダ」
二人は抱き合って口付けをした。

















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http://d.hatena.ne.jp/MitamaToki/20140325
http://sns.atgames.jp/diary/25884241




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http://d.hatena.ne.jp/MitamaToki/20140329
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