勝手がお好き!!~徒然満載

ゲーム依存症の創作好き

魔法使いになりたくて81 カルラナ14

「ラルダ、おはよ…んんくっ、毎朝、よく飽きないわね」
とカルラナ。
「馬鹿、朝だから、したくなるんだ。学生時分、結構我慢してた」
とラルダの手は胸をもみながら、首筋にキスマークをつけていく。昨日のが消えずに残っている。養父の心配なんかよそに毎晩、毎朝求めるラルダ。戦うだけで興奮してくると欲しくなるのだと言って、そんなわけで、養父やカルラナと戦闘訓練の後、狩場でとカルラナは身を任せることになる。体はラルダの求めにどんどん敏感になっていく。体がラルダ用に作られていくのがわかる。体というのは不思議なものだ。ラルダは強かった。想像以上に。学校では余程手加減してたのを知る。でも、学校では失敗もしてたし、ぼろぼろにもなっていた。訓練と実践、環境と状況で、人は些細なミスから大きな失敗をおかすことも、カルラナは身を持って体験してきた。錬金術師として、伴侶として、そのカバーをできたら、どんなに幸せだろうとカルラナは思っている。工房は作ってくれた。ならば自分も錬金術師として、ここで終わるつもりはなかった。もちろんその間に狩りはもちろん、術の訓練も、戦闘訓練もさせられた。小さなカルラナだったが体力には自信がある。だからこそギリギリまで痩せても生きてこられたし大立ち回りもしてきた。ふらふらの状態で狩りにもでていた。今は健康そのものである。簡単に根をあげる気はなかったがそれでも疲れる。求められることもあり服を着なおす気力もないまま寝てしまうこともあった。




丁度そんな風に寝てしまっていた朝だった。起きると養父がじっと見ている。
「キャッ」
といって慌ててシーツに包まるカルラナ。
「ラルダはお前のどこが気に入ったんだ?そのちんくしゃな体、ネグリジェも引きずるだろう。他の服も大きいみたいだな。買いなおすからサイズを測れ」
メイドが後ろでメジャーを持っていた。
「出て行ってください。そしたら測ります…」
「もう見た後だ。どれほど見ても減るもんじゃないだろう」
と養父。
「……仮にも父親を名乗るべき人の態度じゃないと思うのだけど」
「カルラナ、逆らうな。サイズを測れ」
とラルダ。
「でも…」
「すまない。逆らわない方がいい。見られるのは我慢して…」
カルラナはシーツをでて測る。養父は遠慮なく視線を向けている。
「お前にロリータの趣味があるとは知らなかったなラルダ」
「カルラナの裸体は綺麗だ。子供のそれじゃない。小さいだけだ。第一人の部屋に勝手に入っといて、その態度はないだろう。カルラナ服を着ろ。いつまでも、さらす必要もない」
と測り終わったカルラナにラルダが言う。慌てて服を選び、着るカルラナ。
「朝の楽しみが台無しだ。何の用があってきた父さん。真面目にカルラナの裸体を見に来ただけなら殴るぞ」
「殴れるものならやってみろ。人の気配に起きないお前らが悪い。仕事が入った。暗殺だ。魔法庁のクラウン=トゥラーを殺してこい」
「暗殺か嫌な仕事だな。そいつがいいか悪いかもわかんねぇ」
「金をもらえるか、もらえないかだラルダ。いい加減割り切れ。迷いがあれば死ぬぞ」
「分かってるよ。何時までだ」
「期限は三日。人に見られるな」
「わかってる」
「カルラナ、衣装ルームに黒いローブとマントがあるはずだ出してくれ」
「はい。ラルダ。でも、暗殺なんて…他にも動ける人は一杯いるだろうに、卒業したてのラルダがやらなくても」
「大丈夫だから、心配するな」
と口付けをする。
「そいつは学生の頃から、そんな仕事をしている。そうでもなければ、俺が養父をつとめる意味も無い知らずに抱かれていたか、馬鹿な女だ」
「それは汚れ役をラルダに仕込んできたってこと?ひどい…」
「カルラナ。俺は大丈夫だ。我慢しろ…それともこんな俺は嫌か?」
「嫌に決まってるじゃない。ラルダの心はどこにあるのよ。両親はいないと言った、愛に飢えてたラルダの本質がここにあるじゃない」
と養父を睨み、涙を流すカルラナ。
「カルラナすまない。隠してて。だけど俺がこんな生き方を始めた時には既にお前は…俺を求めてた」
「一年の男の子に暗殺ができるわけないじゃない…私がラルダを求めだしたのはすでにその頃よ。受け止めるしかないじゃない教えてくれたって、教えてくれなくたって、ラルダは私の半身よ」
「いい心構えじゃないか、なら俺に逆らうな。逆らわなければ何不自由ない暮らしをさせてやる。だが逆らえばそうだな、他の男の餌にでもくれてやるか…一途らしいから、さぞかし辛かろう。でもラルダは生きているしな。いい考えだ」
カルラナが震えながら言う。
「そんなことしてみなさい。そうなれば、私は正気ではいられない。ラルダを殺して私も死を待つわ。貴方もただじゃすませない。覚えとくといい」
「ほーっ、本当に気の強い娘だな。そして他の男は受け入れないか」
ラルダがカルラナを抱く。
「父さん、おれはどんな仕事でもする。こいつだけは奪わないでくれ。こいつは一度他の男に抱かれて狂ってる。薬で正常に無理やり治してるが、そんなこと続けたら崩壊しちまう。どちらにしろ正常に戻す薬を飲み続ければ死ぬ。そうすれば俺も死ぬ。父さんのその考え方は、俺たちを死に追いやることにしかならないんだ。たった一つの願いだ、俺からカルラナを取り上げるな。やっとみつけた愛だ。苦しめて、苦しめて、やっと自分のものになった人だ。カルラナは俺のために学生時代を苦しみ続けてきた。幸せにしてやりたいんだ。だからこれ以上、苦しい思いはさせないでやってくれ」
「なら最初に言った通りだ。俺に逆らうな」
そういうと部屋を出て行った。




「カルラナ、大丈夫かカルラナ?少し落ち着け」
「だって、こんな場所に生まれてこなかったら、あんな人がお父さんじゃなかったら、ラルダは10年間も愛する人を探す必要なんてなかった。ラルダが求めてたのは恋人なんかじゃない家族よ!どんなに探したってみつかるわけがない」
震え泣くカルラナ。
「見つけたよ。時間はかかったが、最初から側に居た。カルラナお前はおれの家族だ。どんだけ大切にしても足りない伴侶だ汚れていく俺を嫌わないで。清めてくれその心と体で」
ラルダは口付けをする。深く激しくそれに応えるカルラナ。口付けの終わった後は二人でぼーっとしていた。
「行ってくる」
そう言ったのは随分と時間がたってからだ。
「魔術師の正装、似合わない」
とカルラナが笑う。
「ほっとけ。もう大丈夫だな?」
「うん」




カルラナは錬金術をしていた。二度失敗している。今度こそ成功させたい。だれよりもラルダの為に。精神を研ぎ澄ましていく。何も考えない。あるのは目の前にある材料だけ。測量は試験管からビーカーの大きさに変わっている。失敗すれば大きな損失だが、カルラナに迷いはなかった。知らなかったから。どれだけ愛に飢えていたかを。どれだけ汚れていく、自分に嫌悪していたことも今ならわかる。何故ラルダがぼろぼろになるほど遊び倒していたかもカルラナを大切だといいながら拒絶したかも。一人で苦しんでいたのだ。カルラナにできることは錬金術だけだからカルラナは錬金術に集中していた。三日目の夕刻を過ぎた頃、ラルダは帰ってきた。養父の話だと工房に閉じこもったままカルラナはでてこないという話だった。
「様子を見てくる」
「無駄だ。魔法の鍵がかかっている。俺でも解除できなかった。あの娘の力は不安定すぎて測りかねるな」
「それでも行ってくる」
と言って工房に足を運ぶ、合鍵では開かない。魔法の解除呪文をかけるがびくともしない。養父の言うとおり、そんな強い魔法がかけられるほどの精神力をカルラナは持っているのか…
「カルラナ、俺だ。愛してる、頼むから入れてくれ」
びくともしない。
「ラルダだ、愛している」
魔法がパーッと解けていく。
解除言葉か…合鍵で鍵を開けて入る。
「ラルダ?おかえり」
「三日も飲まず食わずで、何をしている?」
「見ればわかるでしょう。錬金術よ。学校では半日をめどに作れるものしか作っていなかったから、無茶をと思うかもしれないけど、フォレストでは珍しいことじゃない。9晩10日かけて作る品もある。まさに命がけ。一応水は用意しておいて飲むけどね。排泄などはたれながしだよ。もうじき終わるから、ほっといて」
そう言われラルダは消えたかと思うとまたやってきて椅子に座る。
「終わるのを待たせてもらう」
「どうぞ」
とだけ言って、カルラナは錬金術に戻る。程なくして、空玉を放り込むとポンポンポンっと音がして玉がはじけ出てくる。器用にそれを拾っていくカルラナ。全部拾い終わると釜を覗いて
「三つか」
「何が」
「失敗して玉にならなかったもの。95点ギリギリ合格かな」
と一つ一つ玉を振ってみて触ってる
「そんなんで分かるのか?」
錬金術をやり続けていればね」
ひとつをラルダに渡す
「治癒玉だよ。どんなに大怪我しても部位が外れてない限りほぼ完治する。奇跡の玉。私の初成功の玉だから持ってて、お守り。いざとなったら使ってね。
おかゆ食べたい。台所かして」
米をぐつぐつ煮る。出来上がったのはのりのようなごはんだった。ラルダが味見する
「これ美味しいと思うのか?」
「んー、ママが作ったものは、美味しかったの。でも胃が弱っている時には、いいらしいから」
と皿に移し食べ始める。メイドにママの書いたレシピを渡す
「私は覚えちゃってるから、私が工房から三日以上かけて出てきた日は必ず作って」
「わかりました」
とメイド。そして食べる。一緒にスプーンを動かすラルダ。
「無理しなくとも二、三日で一人で食べちゃうからいいわよ」
「こんなもの腹の足しにもならんし一緒に食べるのは悪くない」
「夕食食べなかったの?」
「いや食べた。久しぶりだけどな」
「ラルダ、仕事をしてる間は食べないんだ」
「状況と場合と期間による」
二人で食べていると養父がくる。ラルダのスプーンを取り上げ一口食べるとしかめっ面をして
「何故こんな、まずいもの食べてる?」
「消化にいいからよ。私に言わせれば、ここの料理は全て味が濃すぎるわ。素材の味がみな死んでいる。舌も変になるしいいことないわよ」
としらっと言い切るカルラナ。
「食べさせてもらってる分際で文句言う気か?」
「わかってるから、普段は大人しく食べてるじゃない」
「お前は逆らうとどうなるか、少し知っておいた方がいいな」
と言うとカルラナを引きずっていく養父。牢屋みたいな所に連れてこられると真ん中に吊り具がついていて持ち上げられる。吊るされると鞭打ちが始まった。カルラナは
「くっ」
と時々もらしながらも鞭打ちに耐える。ラルダがひじを掴み
「カルラナは料理に意見しただけだ。逆らってはいないだろう」
「その小さな反抗心が、いずれ逆らうもととなる」
ラルダをふりきると、また鞭を打つ養父。
「つっ」
耐えるカルラナ。服がぼろぼろになるほど打ってから聞く養父。
「魔法の鍵までかけて、何を作ってた」
「パパのノートに記されてた錬金術を習得してたわ」
また打たれるカルラナ。
「答えになってない」
「…治癒玉…聖なる癒しの玉よ」
「ほーっ、その歳で習得できるのか。いくつくらいできる?」
「…0よ」
また鞭で打たれる。皮膚が破けて血がしたたり落ちる。
「フォレストから持ってきた材料は使い切った。本当に一つもできないわ」
「なら材料はなんだ」
「無闇には教えられない」
鞭打ちが続く。でも、ねをあげないカルラナ。
「カルラナ、しゃべるんだ。逆らうなと言ったろう」
「だ…って…」
「カルラナ頼むから。もう見てられない」
「お父さん、他に口外しないと守って」
「それは守ろう。広まって困るのは俺もだからな」
「魔法界の聖なる大地からの土と水…それだけよ」
「何日でいくつぐらい作れる」
「ラルダが用意してくれた一番大きな釜を使えば今回と同じ時間で1000前後は作れるはず」
「今はいくつある」
「…50弱」
「全部渡してもらおう」
「断るわ。渡すのにはいろいろと説明がいる」
「その説明をして、渡してもらおうか。着替えて来い。傷は治すなよ。逆らったお仕置きなんだからな。説明して玉を貰ったら、治癒をかけてやる」
カルラナは拘束具から離される。支えようとするラルダに大丈夫だからと一人で立って歩く。
「拷問には耐えられそうだな。敵に捕まってもその気力を保て一番嫌なのは何だ?」
「それも答える必要があるの?」
「他の男に与えられたら死ぬと言ってたな。次に嫌な事はなんだ?」
錬金術師にとって指は命の次に大事なものだわ…」
「なるほど、それだけは避けてやろう。錬金術師としてのお前は、使えるとわかったからな」
「それには感謝するわ」
そう言うとカルラナは着替えに行った。




ラルダが隣に座る。玉の入ったビンを真ん中に置き、カルラナも座る。
「難しいことは言わないわ。治癒玉は緊急用すなわち治癒が間に合わない時の生命維持の為の強力な治癒能力を発揮する玉よ。でも、失った手足は再生しない。腐ったり壊死した体もよ。ほいほい使われても困るし、使いどころを間違えられても困る。その玉は私が初成功した玉よ。試作品レベルだと言ってもいい。それでも効力に間違いはないはず。ちゃんと体が残ってる死にかけの者に使いなさい。それ以外は治癒の重複魔法で充分なはずよ」
「ただの怪我に使ったらどうなる?玉の温存のためか?弊害があるのか?」
「例えば、今の私に玉を使えば、効力の余った分の力は逆流して血の流れが滅茶苦茶になり、血管が破裂する。最悪は心臓がね。そうでなければ、力を使いきるまで高熱でうなされる事になるわ。その人によってどっちに力が作用するかは使ってみないとわからないのが本音よ」
「わかった。気をつけて使うとしよう。貰うぞ」
「どうぞ」
「父さん、俺たちは部屋に入る。こいつの手当てをしたい」
「構わんが、その前に一度抱け。痛みに耐えられたからなつまらん。お前の前なら気も少しはゆるむだろう」
「俺に拷問の片棒かつげって言うのかよ。冗談じゃない」
「命令だ。逆らうな。指は嫌と言ってたからな。それに以外とそそるもんだぞ」
「全然カルラナとの話と違うじゃないか。ちくしょう」




扉をしめると
「くそ親父が、いつか勝てるようになったら覚えてろ」
「大丈夫よ。ラルダに抱かれるなら耐えるから」
「耐えなくていい。ここはどの部屋も防音設備されてる。泣き喚いていいから。父さんはそれを望んでいるし、想像するしかない」
「うん…実は服がすれるだけでも痛いんだけど」
「なら先に脱がすぞ」
鞭の後を見て
「やりなれたもんだ。触るところがない…苦しいぞ」
そういうと抱き上げる。
「ひいぃっ、痛い、ラルダ痛いよぉ」
「まだ始まってもいない。すまない守ると言ったのに…」
ベッドに降ろす。
「あう」
口づけをする。何度も何度も。これからやることへの懺悔のように。
「うぁぁぁっ、ひっく、ああああ、痛い、許して駄目、痛い、ううっ」
そんな半泣きな声がもれる中。ふっと気付くと養父が立っていた。
「父さん、あんたまた鍵、勝手に開けて…個人の領域は侵さない約束だぜ」
「俺は子供がいいつけを守っているか見に来ただけだ。思った以上にいい声で泣き叫ぶじゃないか、最後まで見物したいもんだ」
「でてって私は人形じゃない。貴方のおもちゃにはならないのだから」
「ふん。本当に生意気な娘だな」
近づいてくる。カルラナにシーツをかけラルダが起きる。
「言ったはずだカルラナは他の男を受け入れない。触れるならあんたでも容赦はしない」
「俺に何で勝てる。術戦か体術か、その気になればいつでも自分のものにできるだけの力はある。かわいい息子の伴侶だから、遠慮してやっているぐらいだぞ」
「なにがかわいいだ。出て行け今すぐこの部屋から」
養父は笑って、でていった。鍵を閉めカルラナの元に戻るシーツをめくり
「こんなことは早く終わらせよう」
両足を持ち上げ傷口を舐める
「ひっ、やめてそこは痛すぎる」
「許せ」
そういうと舐めあげていく。
「ああああっっっ許してラルダ」
「痛みも快楽だとはよく言ったもんだ」
割って入った指はそれまで塞がれてた入り口からあふれるように愛液を漏らし、手があっと言う間に汚れてしまった。それを舐めるラルダ。
「ラルダ?」
「悲鳴をあげながら感じていたらしいな。俺もだが」
舐めおおせてない愛液を胸にぬりつける。
「痛いラルダ」
「わかってる」
そういうと入ってくる。
「あっあん、入ってくる」
「うんもう終わる」
腰を持つと上下に動き出す。口付けをする。外はどんなに傷つけられても、鞭では中までは傷つけられない。少しずつ痛みより快楽の方が勝ってくる。
「ああっラルダ、ラルダあああっ」
中に放たれる。抜くとラルダは
「水よ癒しの力を全身にめぐらせたまえ」
と魔法をかける。
「水よ癒しの力を与えよ」
そういうと一番深く傷ついてた足を癒していく。
「ふーっ、やっと終わった」
「五感を研ぎ澄ます薬と、鞭で打たれた痛み、どっちのほうがいい」
「痛みかな…痛みでいくことはないもの」
耳元で
「俺は何度もいきかけたぞ」
とささやく。そして汚した胸を舐める。
「あん。終わりじゃないの?」
「夜はこれからだ」
そう言うと二人は口づけをした。
















80
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82
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