勝手がお好き!!~徒然満載

ゲーム依存症の創作好き

魔法使いになりたくて 転生偏1-2

空き部屋の教室で二人はしゃべってた。
「そっか、今日ミラーは八歳になったのか」
とカシオネ。
「うん」
とミラーが笑う。
「なら一歩前進しよう」
顔が近づいてくる。いつもの口付けがくると思ってたミラーは口が割られ舌が入ってくるのにびっくりしてカシオネを押し倒そうとするが体の大きさが違う。カシオネも一度やめてミラーに
「受け入れて、それだけでいい。今はそれ以上を望まないから」
「怖いよカシオネ?」
「すぐに慣れるから、もう触れるだけじゃ限界なんだ」
目をつぶって構えるミラー。少し震えてる。
「ミラー力抜け。大丈夫だから」
とささやかれる。カシオネに体重を預けていくミラー。あごを持ち上げられると今までになかった感覚を刺激される。口の中を嘗め回され舌に絡んでくる舌。唇は向きを変え唇も摩擦する。やっと唇が離れると、抱きしめられ
「お前には早すぎる。わかってるんだミラー…でも俺の愛を受け止めてくれ」
と懇願するカシオネ。ミラーは
「いつもよりとくんとくんが早いね」
と言って笑った。




「俺が15歳になるときお前は10歳だ。恐らく初潮もはじまってない。それでもミラー、俺はお前を抱くだろう。犯すといってもいい年齢だよ。耐えられるか?今みたいに…」
「ミラーにはよくわからない。でもそれがカシオネの限界なんでしょう?だったら耐えるしかない。ミラーはカシオネを失いたくないもの」
抱きしめられるミラー。
「本当なら、今すぐにでも欲しい…」
と抱きしめられる。ミラーはカシオネの胸にしがみついて
「大丈夫だよ。どうにかなるよ」
その日、上着を脱がされ、胸にキスマークをつけられた。本当は首に、肩につけたいのだけど、それでは他の者にばれてしまうからと、その言葉を聞いてミラーは10歳になった日はきっとばれてしまうのだろうなと心の片隅で思った。




「なんでそんなチビを彼女だなんて豪語して、私たちが振られるの?カシオネなら年上からも魅力的な人に声かけられるでしょう。それなら諦めもつく。だけどその子は子供よ。恋愛のれの字もしらないようなものだわ。私と、いいえここに居る人間ならまだ誰でもいい付き合って。そのこを手放してよ」
カシオネがミラーに手を伸ばして口付けをする。深く深く、ミラーも遠慮がちに、応えることを覚えていた。
「これでも餓鬼だっていうか、俺の求めた女だ。そして充分に応えてる」
お前達じゃミラーの足元にも及ばないんだよ。餓鬼が必死で俺を愛してついてきている。その必死さはお前らじゃ味わえないんだ。消えろ、殴りたくまではない」




「先生、なんでカシオネが独房なの。攻め立ててたのは女の人達よ。カシオネが悪いなら私も悪いわ。ミラーだけなんでお咎めなしなの」
先生が座って言う。
「貴方は何も知らない子供だわ。相手のことを大切に思うなら、我慢も必要なのよ。貴方は自分の意思のつもりでも大人になったら、傷つけられてたことに気付く日がくるわ」
「そんなことない。ミラーはカシオネを愛してる。カシオネもギリギリで自分を抑えてる。傷つく日なんてこない。カシオネは途中で私を放り投げたりしないわ」
とミラーは必死で訴えた。
「それでも貴方は、何もしらなすぎるわ」
というと先生は消えた。ミラーはカシオネがでてくるまで、独房を離れなかった。カシオネが出てくる。
「ミラー授業は?」
「出なかった」
「寝なかったのか」
「うん」
カシオネは抱きしめる。
「おれが焦るばかりに、ごめんな」
ミラーはただ、ただ首を振るだけだった。




九歳の誕生日には錬金術室に連れて行かれた。眠り粉の調剤を測ってみろという。カシオネの測量器を使っているものの3分とかからずに測量は終了した。
「ミラー練習したか?」
と聞く。カシオネが測量器くれたから、六歳の時から暇があれば練習してたと言う。暇といっても、その暇をカシオネとミラーはほとんど共有していた。一人のときの暇と言えばカシオネが狩りにでた時か授業と授業の合間くらいだ。才能が無かったんじゃない。経験が無かったんだ…この時、始めてミラーの錬金術の能力を見た気がした。前世で俺はミラーにろくに教えもしなかった。それがカルラナと引き離された原因なのに…
「ミラー測定器なしで、もう一度測量してみろ」
「んーと、難しいけど…こんなところかな」
「初めてで、そこまで測量できればいい。今度から測定器と自力と交互に測量するようにしろ」
「わかった」
後ろから抱きしめられるミラー。
「どうしたの?カシオネ?」
「少し後悔してる前世のこと」
「前世のミラーはカシオネを愛してた?」
「ああ、とても愛されてた」
「なら後悔なんていらないよ」
とミラーは笑った。ミラーは錬金術を選択していた。




10歳の誕生日には干し草小屋にきていた。
「今日俺は初潮もきてないお前を犯す。お前にとってはとても辛い時間になると思う。俺の愛だけを信じて耐えてくれ。本当にすまない。もしかしたら、お前も独房にいれられるかも知れない。それでも俺は…この日を5年いや10年待った。許してくれ」
ミラーはカシオネが震えてるのに気付いた。そしてこれが懺悔なのも…ミラーから始めて口付けをする。後は止まらなくなったカシオネを受け入れるだけだった。それはとても楽な事ではなかったけれど、ミラーは耐えていた。多少のうめきとあえぎとで、ミラーはカシオネを受け入れたのだった。
「ミラーお前は男を知った。体の大きさならまだ早いが、初潮が早まるかもしれない。そしたら教えてくれ抱くたびに飲ませなきゃならない薬がある」
「うん…」
「大丈夫か?」
「辛い…でも大丈夫…ミラーも望んだことだから…でも五歳の差は厳しい…」
「今だけだ…大人になれば、五歳の差なんて消え去る」
「立てるかな…」
ミラーはやっとの思いで立つ。血が足に伝わっている…無理な体をだいた証拠だ。カシオネが体を支える。わらで足の血だけぬぐい服を着る。カシオネも服を着てでていこうとする。入り口に先生が立っていた。牧場の管理人が連絡したのだろう。二人は大人しく独房に入った。そして出るといわれる。
「ミラー貴方が望むなら、カシオネは退学にできるわ。貴方のためにはその方がいい…体の関係なんて脆いものよ。貴方は今恋をしてると勘違いしてるだけもっと貴方を大事に扱ってくれる人が居るわ」
「カシオネを退学にするならミラーもして」
「体は傷ついたかもしれない…でも心はやっと一つになれた」
ミラーはもう大人の顔を覗かせていた。カシオネがやってくる。足りない背で飛びつくミラー。二人は先生の前で熱い口付けをかわす。
「カシオネ、貴方の行為は、はまればはまるほどミラーを傷つけることにしかならないわ。別れなさい貴方が言わなければ、ミラーに未来は無い」
「別れない。後二年で俺は卒業する。また五年待たなきゃならない。捨てるつもりもない。傷つけてるのはわかってる。でもこの俺の思いを、受け止めてくれるのはミラーだけだ」
「あなた達は15歳と10歳の子供よ。未来に何が待ってるかなんてわからないのよ」
大勢の先生が来て引き離す。個人授業を受け寮から出してもらえない。二人とも食事はおろか水も飲まなかった。当然、先に倒れたのはミラーだった。治癒魔法で意識だけは回復するミラー。食事を食べるように進めるが食べない。これ以上ほっとけば死ぬ。無理やり食べさせたものさへ吐く。先生の根気負けだった。カシオネが呼ばれて、食事を食べるように説得するように言った。カシオネはベットにのぼり体重を預けてくるミラーに少しずつスプーンを口に運び食べさせる。
「ミラー俺たちはこれから始まる。ここで終わらせるんじゃない。生きることを諦めるな。俺のためにも…」
「それは貴方もでしょうカシオネ。食事をいい加減とりなさい」
「もういらない…」
「小食なのは知ってるが、無理しても食べろ」
パンを口で砕いては、口移しで食べさせていくカシオネ。それも一つがそろそろ限界だった。無理やり飲み込み始めたのを確認するとカシオネもそこでやめる。そして自分の分を食べだす。ミラーは腕に抱かれたままだ。食べ終わるとポケットから3Dの手紙をとりだす。




「愛してる。それしか言えないけどとても愛してる。この戦いが終わったら二人でどこかにでかけましょう。だから死なないでね」




「これはミラー?」
「それを見つけたとき、俺は覚醒した。3つの時だ。それ以来、子供の心と大人の心が混在してずっとお前を求めてる」
「死んだんだよね。この戦いで二人とも…」
「そうだ。それは前に話したが…お前を見つけるまでどんなに苦しかったか…」
「私は思い出せないカシオネとの事」
「わかってる。その分、愛して欲しい。俺は先に卒業する。休みの時はフォレストとに来いよ。卒業したら伴侶になろう」
「伴侶?」
「一生お互いを認め合い、愛し合う二人のことだ」
「愛してるよ、この人に負けないくらい。愛せるかはわかんないけど」
「辛かったろう?それでもお前は俺を受け入れた。今はそれだけでいいんだ。こうして俺の腕の中で大人になれ。必ず愛だけは突き通すから」
見守る先生達も声がでなかった。




カシオネの言うとおり、初潮はすぐに始まった。痛い燃えるように痛い。ミラーは一日学校を休んだ。街で買ってきたのか一輪の花を持って寮にカシオネはお見舞いに来た。男の人に祝福されるのは恥ずかしかったが、ミラーには特別なことだったので嬉しかった。やっと一歩大人に近づいた。




11歳の時ミラーは聞く
「この薬いつまで飲むの」
「とりあえず俺が卒業するまでだ。15歳までは飲んでた方がいい。できるなら18歳まで。俺は我慢できないし、子供ができるのは何かとやっかいだからな」
ミラーが寂しそうに
「カシオネの子だよ」
と言う。ミラーの頭を抱えながらわかってるとカシオネも言った。




12歳になるとカシオネは毎日のように求めた。隠れ忍んではやっているが流石にばれないわけがない。ミラーの体には愛された後が残っているのだから。だが先生もなにも言わなくなっていた。諦めの局地に入っていたのだろう。





カシオネが卒業した。七年になってすぐミラーは大きな問題を起こした。カシオネを想っていた複数の女子と10人近い男達、派手な術戦に気付いて先生が来たときミラーは20人近い男女を叩きのめしていた。何があったのかはすぐにわかった。ミラーは裸当然で戦っていたので、必死だったのはわかったが、寮で一週間の謹慎を食らった。そして三ヵ月後、フォレストの者が呼ばれ、カシオネが駆けつける。
「何も貴方が来なくても、厳しい事実を受け止めなきゃなりませんよ」
「話は全部聞いてます。検査の方も早めにしてくれたこと感謝します。ミラーこれを飲んで堕胎薬だ。それで子供は死ぬ…それはそれで辛いだろうけど…」
ミラーがすがりついて泣く。ごめんなさい、ごめんなさいと。カシオネは口付けをして「大丈夫だよ。ミラーは何も悪くない」
カシオネが言う。
「一晩客室を貸してもらえませんか」
先生は何も聞かずに部屋を貸してくれた。
「ミラー飲んで。落ちるときは辛いよ。無理やり胎盤をはがす薬だから子供が宿ってるってことは根も張ってる」
それだけ言うと口付けして押し倒す。ミラーは逃げたくなる気持ちを押さえ込んで受け入れた。その晩は一度ではすまなかった。何度も何度もミラーの恐怖心が無くなるまで根気よくカシオネは抱き続け
「まだ俺を信じられないかい?」
ミラーはは首を振る。
「ミラーが12歳で俺の愛を受け止めてからで良かった。前世のミラーなら気が狂ってるところだ」
「そんなに前世の私はカシオネだけを愛してたの?なのにミラーは他の人に抱かれても平気な顔してる…」
「平気じゃないだろう最初は俺さへ拒絶してた。今日何度抱かれたか覚えてないだろう。耐えられないのは俺だ。どうにかなりそうだ。でも…お前が正気で良かった。それは本当だよ」
「カシオネ、私のお腹を蹴って、薬の効果を待つのは嫌。早くおろしたい」
「薬は確実だ我慢しろ」
「お願い、カシオネ…」
「流産するほどの衝撃は辛いぞ…」
「うん…」
カシオネはミラーを蹴る。痛みにくの字になるミラーをひたすら蹴り続けた。そうすると我慢していたミラーがカシオネにすがりつく。
「痛いよ、ものすごく痛い蹴られるよりも痛い」
「流産することで堕胎薬の効果が早まったか」
医務室に連れて行くカシオネ。
「なんでこんなに早く…」
「おれが蹴りからかした」
「ミラーは辛い思いをして傷ついてたのよ。悪いのは…」
「頼んだの、カシオネに私が…」
「なんて無茶を…」
明け方には胎盤は流れ落ち…ミラーは静かに眠った。
「カシオネ、貴方は今のミラーを本当に愛してるの?ミラーには未来があるわ。貴方だけに尽くす必要もないわかってる?」
「わかってる。けどミラーは選ばない俺以外を記憶がなくなったって定めは運命は簡単には変わらない」
「それは貴方の想い上がりかもしれなくてよ」
「五年あるわ。ミラーがどう変わるか見届けなさい」
カシオネの中にも不安はあった…








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